「喜怒哀楽」人間の感情を豊かに表現できていますか?

今日は、柏の葉学園グループでも大切にしている「喜怒哀楽」について考えていきたいと思います。
ところで、みなさん!「喜怒哀楽」を場面に応じた適切な形で表現できていますか?
私自身、この教育(福祉)業界に携わり20年以上が経ちます。
ここ最近特に強く感じるのは、人間が本来持つ感情を適切な場面で!適当な感情を!表現することができない子どもや適切な感情表現を知らない子どもが多くいること、そして子どもたちと同様に親御さんも多いということです。
◆そもそも、「喜怒哀楽」とはどいうことでしょうか?
辞書で調べてみましょう。
喜怒哀楽とは? (広辞苑第七版)
喜びと怒りと悲しみと楽しみ。
人間の様々な感情。
更にもっと深く調べてみると、
「喜怒哀楽」は、四書五経の中の1つ【中庸】の中にも「喜怒哀楽の発露は節度に適していることが大切」と記されています。
喜怒哀楽とは、人間のもつ様々な感情であり、これらの感情がいきすぎず、足りなさすぎず、適度に調和がとれている状態が大切でこれを【中庸】といいます。
◆次は、「中庸」という言葉を調べてみましょう。
中庸とは? (広辞苑第七版)
かたよらず常にかわらないこと。
アリストテレスの徳論の中心概念。過剰と不足との中間を思慮によって定めること。
柏の葉学園グループでは子どもたちとの関わりの中で「喜怒哀楽」の感情を豊かに織り交ぜながら支援を提供しています。
また、「喜怒哀楽」を表現する中で「時間(長さ)」を大切にしています。
喜び:長く表現
怒り:できるだけ短く表現
哀しみ・悲しみ:なるべく短い方が良い
楽しさ:長く表現
「喜・怒・哀・楽」→「長・短・短・長」
そして、陰陽の法則からも考えています。
「喜・怒・哀・楽」→「陽・陰・陰・長」

陰陽の法則から考えた「喜怒哀楽」を絵で表現したもの。
最近は子どもとの関わりの中で「喜・楽」ばかり強調され、「怒・哀」の経験が乏しい子どもたちが溢れています。

最近の子どもたちが経験している「喜怒哀楽」の状況を絵で表したもの。
ドーナツのような形ですね。
そう!ボールをイメージしてもらうと分かりやすいと思います。
中身がスカスカの(空気の入っていない)ボールは、弾みません!
様々なアプローチをしても跳ね返ってこない・・・のです!
跳ね返ってこない!!
当然のこと!だって「中がスカスカ」ということは「芯がない」ということ!
では?具体的には?どういうこと??
この例を一つご紹介します。
例えば、情操にうったえるための!情操を刺激するための!絵本の読み聞かせをしていても、「喜怒哀楽」の中で「怒哀」の経験が少ない子どもたちは、なかなか響きません。
周りの子どもたちが絵本の内容に合わせて「笑ったり」「しかめっ面をしてみたり」「怒ってみたり」「泣いてみたり」・・・そんな反応をしていても、“ぽか~ん”としています。
もちろん、絵本の中の好きな絵やキャラクターなどには反応はしますが、内容に寄り添うことが難しい💦
考えてみれば当然のことで、状況にあった感表現の経験が乏しい故、
分からないのです。
また別の例をご紹介すると、
本来、子どもが「やってはいけない事」をした時、
例えばお友だちを叩いてしまった時、
「こら!お友だちを叩いてはいけないでしょ。人の嫌がることをしてはいけません。」と叱らなければならないところを、「○○くんがそんなことするとお母さん悲しい・・・」なんて言われて育った子は、自身の非を認めることも!省みることも!もちろん謝ることも!できない子に育ちます。
挙句の果てには人のせいにする。
そんな子どもたちをたくさん見てきています。
これらは、世の中の風潮、勉強をしなさすぎる(物事の本質を見極められない)世の流れに起因すると思っています。
我々大人は、誰かが言っていたからとか有名人がテレビでコメントしてたからとか育児本に書いてあったからとか・・・そんな上辺だけではいけない。
しっかり、法律を読み歴史を調べ書籍を読み勉強しなければいけないと思います。
今回注目した「喜怒哀楽」という1つの言葉だけみても、
思考によりこんなにも差異が生じている・・・。
今日のまとめとして
「喜怒哀楽」という言葉で表現されている人間の様々な感情を、偏ることなく豊かに表現していきたいものですね。→【中庸】