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一枚の葉っぱ

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子どもは、歩いた場所を少しだけ持ち帰ります。

風をまとい、土の匂いをまとい、木漏れ日の温もりをまとい、そして、ときどき一枚の葉っぱを連れて帰ります。

それは、どこかで拾ったものではありません。

夢中になった時間が、そっと残してくれた贈りものです。


大人は、身についたものを払い落としながら生きています。

余計なものを落とし、汚れを落とし、無駄を落とし、整えて生きています。


けれど子どもは違います。

世界を少しずつ身体に映しながら生きています。

だから今日という一日は、一枚の葉っぱになって、その子に寄り添うのでしょうか・・・。


成長とは、何かを身につけることだけではありません。

世界と出会い、世界に触れ、世界の一部を自分の中へ迎え入れること。

その繰り返しが、人を育てていきます。

一枚の葉っぱは、自然がその子に押した、小さな『証』なのかもしれませんね。