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墨の香りと小さな挑戦

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本日、児童発達支援の活動の中で、子どもたちと一緒に習字(書道)にチャレンジしました。

きっかけは、放課後等デイサービスを利用している子どもたちとの日々の関わりでした。

最近、「宿題がなかなか進まない」「書くのに時間がかかる」「学校の先生やお母さんが困っている」という話をよく耳にします。

学園で一緒に宿題に取り組むと、確かに書くスピードがゆっくり。
更に良く観察していると、ある共通点が見えてきました。

それは、「鉛筆の持ち方」です。

鉛筆を手の中に抱え込むように持つため、
・横線が書きにくい
・書いている文字が自分で見えにくい
・余計な力が入る
・手が疲れやすい
といった様子が見られます。

そこで、ふと思いました。
「もしかすると、筆を持つ経験が鉛筆の持ち方にも良い影響を与えるのではないだろうか?」

筆は鉛筆以上に姿勢や持ち方が大切です。
筆を立てる。
穂先を見る。
ゆっくり動かす。

そんな経験が、将来の「書く力」につながるかもしれません。

もちろん、すぐに文字が上手になる。早く書けるようになる。宿題が速く終わるわけではありません。

しかし、「文字を書くことへの抵抗感が減る」そんなきっかけになるかもしれない・・・。

そう考えて、今回の活動を企画しました。


初めて見る筆。

初めて触る半紙。

初めて見る真っ黒な墨。

子どもたちは目を輝かせながら先生の話を聞いていました。

「これなに?」
「黒いね!」
「さわっていい?」

興味津々です。

半紙の感触を確かめたり、墨の香りを感じたり、筆をそっと握ったり。

いつものクレヨンや鉛筆とは違う道具に、子どもたちは自然と集中していきました。

そして筆を持つと、一人ひとりが思い思いに線を描き始めます。

太い線。細い線。点。丸。勢いよく描く子。慎重に筆を運ぶ子。

どれも立派な作品です。


習字は文字を上手に書くためだけのものではありません。

筆を持つ。力を調整する。手先を使う。先生の話を聞く。順番を待つ。道具を大切に扱う。

実はたくさんの学びが詰まっています。

何より、「やってみよう!」という気持ちを育ててくれます。


子どもたちが描いた真っ黒な線を見ながら思いました。

未来のきれいな文字も、
速く書ける力も、

最初は一本の線から始まるのだと。

柏の葉学園では、これからも子どもたちの「できた!」につながる小さな挑戦を大切にしていきたいと思います。