子は親の鏡
「子は親の鏡」

昔から言われている言葉です。
子どもたちと関わる仕事をしていると、この言葉の重みを感じることがあります。
もちろん、子どもの行動のすべてが親の影響とは言いません。
生まれ持った個性もあります。
友達との関わりもあります。
学校や地域の環境もあります。
それでも、
日々の言葉遣い、
人との接し方、
約束との向き合い方、
物事の考え方・・・。
そうしたものは驚くほど家庭の影響を受けています。
子どもは親の姿を見て育ちます。

「挨拶をしなさい。」と言いながら親自身が挨拶をしなければ、子どもは挨拶の大切さを学びません。
「人に優しくしなさい。」と言いながら親が人の悪口ばかり言っていれば、子どもはその姿を見ています。
「約束を守りなさい。」と言いながら大人が約束を軽く扱えば、子どもも約束を軽く考えるようになります。
子どもは大人が思っている以上によく見ています。
そして、その姿を真似しながら成長していきます。
だからこそ、子どもを変えたいと思った時、一番最初に見直すべきなのは親自身かもしれません。
「なぜ言うことを聞かないのだろう。」ではなく、
「私は見本になれているだろうか。」「子どもに求めていることを、自分自身もできているだろうか。」
そんな問いを自分に向けることが大切なのだと思います。

不思議なことに、
親が変わり始めると、子どもも変わり始めます。
親が穏やかになると、子どもも穏やかになります。
親が感謝を口にすると、子どもも感謝を口にします。 親が挑戦する姿を見せると、子どもも挑戦し始めます。
子どもを変える近道は、
子どもを変えようとすることではなく、
自分自身を見つめ直すことなのかもしれません。
子育ては子どもを育てる時間であると同時に、親自身が成長する時間でもあります。
子どもの姿は、時に私たちの良いところを映し、時に見たくない部分も映し出します。
だからこそ、「子は親の鏡」という言葉は少し怖い。
でも同時に希望のある言葉でもあります。
なぜなら、親が変われば、子どもも変わる可能性を持っているからです。
池の水面は、向かい合う木の姿を映す。
子どももまた、毎日見ている大人の姿を映している。
だから鏡を責める前に、
映っている自分を見つめてみよう。
「子どもを育てるとは、自分自身を育て続けることでもあるんだよ。」
- 森のふくろう先生 -