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日頃の声かけが見える風景

公園での一コマです。

ベンチの上には、子どもたちが集めたお花の作品と、きれいに並べられた水筒が置かれていました。

何気ない写真ですが、私はこの光景を見て少し嬉しくなりました。

なぜなら、誰かが「並べなさい」と言ったわけではないからです。

遊びに夢中になっている子どもたちが、自分で考え、自分で置いた結果がこの姿だからです。

子どもたちは生まれた時から整理整頓ができるわけではありません。

使ったものを元に戻すこと。

人の物と自分の物を区別すること。

次に使う人のことを考えること。

これらは日々の積み重ねの中で少しずつ身についていきます。

「靴を揃えようね。」

「水筒はここに置こうね。」

「みんなが使いやすいようにしようね。」

そんな何気ない声かけを、私たちは毎日のように繰り返しています。

正直なところ、その場ではなかなか伝わっていないように見えることもあります。

何度言っても忘れてしまう。

また元に戻ってしまう。

そんなことも少なくありません。

それでも続けていると、ある日ふと気づくのです。

「あれ?今日は言わなくてもできている。」

と。

教育や支援は、種を蒔くことによく似ています。

蒔いたその日に芽は出ません。

けれど、毎日水をあげ続けていると、いつの間にか芽が出ているのです。

整然と並んだ水筒は、ただ水筒が並んでいるだけではありません。

そこには、

「自分で考える力」

「ルールを守る力」

「周囲を意識する力」

「次の行動を見通す力」

が隠れています。

子どもの成長は劇的な変化ばかりではありません。

むしろ、このような何気ない場面にこそ成長の証が現れます。

ベンチに並んだ水筒を見ながら、日頃の声かけは決して無駄ではないのだなと改めて感じた一日でした。

小さな積み重ねは、必ず子どもたちの力になります。

私たちはこれからも、その小さな積み重ねを大切にしていきたいと思います。