なぜ?学園で野菜を育てるのか?
今年も子どもたちと一緒に野菜づくりを始めました。

苗を選び、土に触れ、水をあげる。

毎日少しずつ変化する様子を観察しながら、
「大きくなった!」
「花が咲いた!」
「実ができそう!」と子どもたちは目を輝かせています。
一見すると、ただの園芸活動に見えるかもしれません。
しかし私たちには、この活動に込めた大切な願いがあります。
それは「食べることの大切さ」を子どもたちに伝えることです。
私たちの体は、毎日の食事から作られています。
元気に遊ぶ体も、考える力も、集中する力も、感情をコントロールする力も、すべて食事という土台の上に成り立っています。
しかし最近、子どもたちの様子を見ていると気になることがあります。
「朝ご飯を食べていない」
「お菓子なら食べる」
「野菜はほとんど食べない」
「好きなものしか食べない」
そんな話を耳にすることが少なくありません。
もちろん子育ては大変です。
仕事や家事に追われる毎日の中で、食事の準備が負担になることもあると思います。
子どもが食べないと、つい好きなものを出してしまうこともあるでしょう。
しかし、ここで少しだけ考えてみてください。
子どもが食べないからと、お菓子で済ませていませんか?
忙しいからと、手軽なものばかりになっていませんか?
好き嫌いが多いから仕方ないと、あきらめていませんか?
子どもたちはまだ、自分で食生活を整えることができません。
だからこそ、大人が導いていく必要があります。
野菜づくりは、食べることへの興味を育てる第一歩です。
自分で植えた野菜。
自分で水をあげた野菜。
毎日成長を見守った野菜。
不思議なことに、普段は食べない野菜でも「ひと口食べてみようかな」という気持ちが生まれます。
これは野菜を好きにする活動ではありません。
命を育てる経験を通して、自分の体を大切にする心を育てる活動です。
そしてもう一つ。
野菜づくりには、非認知能力と呼ばれる大切な力もたくさん詰まっています。
毎日世話を続ける力。
結果が出るまで待つ力。
失敗してもやり直す力。
小さな変化に気付く力。
命を思いやる力。
これらは勉強の点数では測れません。
しかし、人生を豊かに生きていくためには欠かせない力です。
私たち柏の葉学園は、
子どもたちが将来、自分の体を大切にし、自分の人生を大切にできる人になってほしい、
そんな願いを込めて、今日も子どもたちと土に触れています。
野菜が育つために良い土が必要なように、子どもが育つためにも良い土台が必要です。
その土台となるのは、毎日の生活です。
睡眠。
運動。
そして食事。
ご家庭でも、ぜひ子どもたちと一緒に「食べること」について考えてみてください。
今日の一食が、未来の子どもたちの体と心を作っていきます。