職員勉強会レポート
「子の最善の利益」とは何かを考える
柏の葉学園では、毎朝1時間の職員勉強会を行っています。
今回のテーマは、「子の最善の利益」とは?
子どもにとって一番良いこととは何か
児童福祉法第2条には、
全て児童は、心身ともに健やかに育成され、その生活を保障され、愛護されなければならない
とあります。
また、子どもの権利条約では、
子どもに関する全ての措置において、子どもの最善の利益を主として考慮しなければならない
とされています。
では、「子の最善の利益」とは何でしょうか。
職員同士で意見を出し合うと、様々な考えが出てきました。
- 子どもが安心して過ごせること
- 子どもが自分らしく成長できること
- 将来困らない力を身につけること
- 安全が守られること
- 人とのつながりを学ぶこと
どれも大切な視点です。
「今の喜び」と「将来の幸せ」
研修の中で特に話題になったのは、
「子どもの希望を全て叶えることが最善の利益なのだろうか」
という問いでした。
例えば、
勉強が嫌だからやりたくない。
片付けが面倒だからしたくない。
友達とトラブルになったから学校に行きたくない。
・・・子どもの気持ちに寄り添うことは大切です。
しかし、寄り添うことと、言いなりになることは違います。
私たち支援者は、今の気持ちを受け止めながらも、
その子が5年後、10年後、20年後に困らないために何が必要なのかを考えなければなりません。
大人の都合になっていないか
もう一つ話し合ったのは、「それは本当に子どものためなのか」という視点です。
大人は時として、
- 自分の手がかからないように
- 問題が起きないように
- その場が穏やかに終わるように
という理由で判断してしまうことがあります。
しかし、その判断は本当に子どもの成長につながるのでしょうか。
大人にとって楽な選択と、子どもにとって良い選択が一致するとは限りません。
だからこそ、
私たちは常に「誰のための支援なのか」を問い続ける必要があります。
保護者と共に考える
教育基本法第10条には、
父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有する
とあります。
子どもの成長において最も大きな存在は家庭です。
私たち福祉施設は、保護者に代わる存在ではありません。
保護者と共に考え、共に悩み、共に成長を支える存在です。
子どもの最善の利益を考える時、
家庭と支援機関が同じ方向を向くことが何より大切だと改めて確認しました。
最後に
研修の最後に、職員からこんな言葉が出ました。
「子どもの最善の利益とは、今の子どもを見るだけではなく、その子の未来を見ることではないでしょうか。」
とても印象的な言葉でした。
子どもたちは毎日成長しています。
目の前の行動だけを見るのではなく、
その子が将来自分らしく幸せに生きていくために何が必要なのか。
私たちはこれからも学び続け、考え続けていきたいと思います。
子どもの最善の利益とは、子どもの今を大切にしながら、未来の幸せを見据えて関わること。
柏の葉学園は、その視点を忘れずに日々の支援に取り組んでまいります。